デート援

デート援なんて、何が面白いのだろう?と思う。
一度、デート喫茶を体験したことがあるが、そう可愛くもない女の子とセックスどころか手も握れず、くだらない話を聞かされただけで、タダメシをたかられて終わりだった。
ワリキリだったらセックスしかない。本当に好きな女の子相手ならともかく、終着点にセックスがないデートなんかで喜ぶ人間の気が知れない。
デート援で会った女の子と話が盛り上がってセックスできた経験があると言う知りあいもいるが、どうせ相場以上に追加料金を取ってくる業者の仕掛けなんだろう。
だから、常用している援交掲示板でも、デート援希望は真っ先にフィルターから振るい落とす。Gなし本番しか受け付けないぜ、俺。
だいたい、男からデートの申し込みが殺到するような女の子は、こんなところで相手を探すまでもなくリア充に決まっている。
デートだけで男から金を毟ろうなんて、カラダ売ってナンボの女の子には虫が良すぎる話だ。
しかし、しかしである。この子とだったら、デート援でもいいなあ、という対象が一人いたのだ。
恥ずかしい話だが、彼女は初恋の女の子にそっくりだった。その子の写真を見たら、俺の気持ちはまだ勃起も知らなかった20年前へとプレイバックしたね。
その同級生の女の子のことは、ずっと好きだったんだけど、俺は親の都合で転校してしまったんだ。
即ハメ
結局、彼女とは告白するどころか、言葉さえろくに交わしたことはなかった。だけど、色白でほっそりした横顔は今でも覚えている。
そんな20年前の初恋の人に似た女の子が、デート援を希望していたのだ。さっそく申し込んだね。
もちろん、あわよくば・・・なんて気持ちがなかったと言えばうそになるけど、あの頃の自分の気持ちにどこかで決着つけたかったんだ。
こうして、実際に会った彼女は、当時の僕の年齢よりはやや上のJKだったけど、写真以上に初恋の人の面影があった。
彼女に娘がいたらこのくらいの年齢なのかもしれないな、と僕たちはお茶を飲んだ後、カラオケを楽しんだ。
ただ、時が経つにつれて僕は空しさも感じていた。本当は、20年前にこの子とこんなデートをしたかったんだ。今、デートをしてもそれは単なるデート援という援助交際なだけだ。お金じゃなくて気持ちでつながらないとデートは意味がない。
そんなことを考えていると、彼女が言い出した。
「ホテル、行く?」
自分でも驚いたのだけど、僕は申し出を断った。当時の彼女ならばそんなことは絶対に言わないから。
案外と、僕はウェットな性格なのかもしれない。
異性愛者
フェラ友